【新唐人2011年7月17日付ニュース】ツイッターやフェイスブックなど、世界の情勢にすら影響する新メディアが注目を浴びていますが、中国ではミニブログのユーザーが6千万人を超え、去年中国で起きた社会的大事件の2割は、ミニブログが発信源になりました。携帯電話から情報をミニブログに寄せる人も増える一方です。これについて、ミニブログはすでに世論形成などに、革命的な影響を持ち始めたとの指摘があります。
中国社会科学院は7月13日、2011年「民情白書」を発表。これによると、去年「ミニブログ」は急速な発展を遂げ、社会の注目を集めた130の事件のうち、22件でミニブログが発信源となりました。2009年の0%に比べて16%も上昇。しかも去年の多くの社会的大事件に、ミニブログは関与していました。
これほど発展が急速な点について、当局がフェイスブックやツイッターなどの海外のライバルを締め出したことに触れないわけにはいきません。
ボイス・オブ・アメリカは11日、当時中国当局がツイッターを締め出したのは、情報封鎖を破られるのを案じたからだと指摘。しかしこのことがかえって、中国国内で研究開発されたミニブログに発展の機会を与えました。中国産のミニブログは今、当局の情報封鎖突破に成功しています。情報封鎖に成功した当局が、現在、自分に失敗をもたらしている、この見方は海外メディアにとって、共通認識になっていると報道は分析。
ミニブログは情報を暴露するだけではなく、人々の関心も招きます。結果、伝統的なメディアもそれに追随せざるを得なくなり、共産党の言い分一色の報道が変わります。
例えば「香港新聞記者」という名のブロガーは、(http://weibo.com/1879620225)7月10日の夜、自身のブログに胡錦濤主席が横浜訪問の際、小学生と交わした会話の動画を掲載。
小学生:「なぜ主席になりたいのですか」
胡錦濤:「私はね、主席になりたいわけじゃないんだ。中国人が私を主席に選んだから国民の期待を裏切ってはいけない」
このブログの書き込みは24時間以内に、2150回も転送され、830件もの反響がありました。この「香港新聞記者」のブログはこれにより閉鎖されたものの、大きな議論を呼び、ブログ以外のメディアにも転載され、主席への批判的な意見も生まれました。
これについて、当局であってもブログの言論を制御するのは無理だろうとの声があります。
人権保護活動家 孫2代:「毎日ブログの内容をパソコンに保存しています。私のブログが閉鎖されてもすぐに別の名前で復活できます。当局によるブログ締め付けは悪循環を形成しました。当局が締め付けるほど人々は反抗しますから、締め付けなければ、人々に自由を与えるので政権を失う恐れがあります」
社会科学院の民情白書の発表会で専門家は、中国のユーザーは当局の情報封鎖をくぐり抜け、海外のサイトを閲覧しているが、これはおそらく中国の安全を脅かすと身構えました。
しかしツイッターを締めだした結果、今、当局はミニブログの衝撃にさらされています。では、これからさらに情報封鎖を強めていけば、中国では一体どんな結果がもたらされるのでしょうか。
新唐人テレビがお伝えしました。
-【禁闻】冲击中共封锁的“微博”力量.html